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BL小説「ホテル・ラヴィアンローズ」 (高遠 琉加) [感想・小説(BL)]


ホテル・ラヴィアンローズ (B‐PRINCE文庫)

ホテル・ラヴィアンローズ (B‐PRINCE文庫)

  • 作者: 高遠 琉加 画:北上 れん
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 文庫


久しぶりに高遠先生の本が読みたくなって、積み本から抜き出しました(^^;)
高遠先生の作品はやっぱりどれも心に染みるなー^^
やっぱり大好きです!

【あらすじ】
街中に建つ瀟洒なプチホテル・『ホテル・ラヴィアンローズ』。寡黙で精悍なフロント係の数樹は、毎週金曜の夜に決まって『赤』の部屋に泊まりにくる、ワケありげな美人サラリーマン・浅海のことが忘れられなくて…!?レトロで洒落たホテルの夜を妖しく彩るのは、駆け落ち、熱い思い出、そして奪う愛―!!純愛と情熱が交錯するロマンス、書き下ろし作品も収録。


【感想(ネタバレあり)】

「ホテル・ラヴィアンローズ」というホテルを舞台に3つのお話が収録されています。
-青-、-赤-、そして-薔薇色の人生-。
あらすじに書かれているのは過去の恋の呪縛から逃れなれない青年・浅海とホテルフロントの数樹が主役の「-赤-」のお話です。
“情熱”をイメージしたと高遠先生のあとがきにも書かれていたように、大人の物語になっていました。
浅海が抱える過去の恋の思いは少々重いものだったけれど、でも数樹によって救われていく様子がとても良かったです。
ただ「-赤-」を読み終えた後、個人的には“先生”の6年間が知りたくました。

“青春”をイメージして書いたといわれてた「-青-」の物語。
こちらは同じ高校に通う久住と滝口のお話。
陸上部の滝口の事が好きだった久住と、家庭環境に重たい事情がある感じの滝口がある偶然がキッカケで仲良くなり、そして起こる事件がキッカケで逃避行する・・・という話。
“逃避行”というと破滅的な感じだけれど、そういうなげやりな感じじゃないので読み進めるのがしんどくなる風じゃないです。
最初から滝口には“けじめ”があって行う行為だったし。
で、最後にいろいろ明らかになって、そして引き裂かれる2人。
数年後、再会出来た2人の姿に時間の流れを感じた時、この物語の「-青-」の意味が改めて実感させられる切なくて温かい物語でした。

で、この2作もとても良かったのだけれど、特にお気に入りなのは3作目の「薔薇色の人生」。
終戦直後の記憶を遡っているせいか、全体的のモノクロっぽい。
でもそれがなんだか雰囲気感じてよかった。
その頃に味わう千尋の辛く悲しい体験、それを支える健志。
この純朴さにやられる(T_T)
一度は離れ離れになりながらも13年経った今再会を果たす2人。
けれど健志が社会的にもとても立派になっていて、身を引こうとする千尋。
最後は駆け足っぽいハッピーエンドではあったけれど、でもとても感動的な締めくくりでした。

ただ、これを読むと健志と千尋のこんな思いで造られたホテルだったのに、現在(=-青-の章)では廃墟状態になっているっていうもなんだかちょっと寂しいな。

-青-=廃墟後
-赤-営業中
-薔薇色-=建築前

ホテルという舞台で起こるオムニバスな一冊。
高遠先生らしい切なさも温かさも感じさせてくれる3作品でした^^
ホテル・ラヴィアンローズ (B‐PRINCE文庫)

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まるこ

》「直chan」さん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2010-12-08 00:23) 

まるこ

》瀬木あおいさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2010-12-08 00:24) 

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