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BL小説「松前先生と美貌の作家」 (遠野 春日) [感想・小説(BL)]


松前先生と美貌の作家 (SHYノベルス)

松前先生と美貌の作家 (SHYノベルス)

  • 作者: 遠野 春日 画:木下 けい子
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: 新書


【あらすじ】
渋谷は松濤に屋敷を屋敷を構える元侯爵櫻井家の若様、春之は人もうらやむ美貌の持ち主だ。末っ子として家族中に甘やかされ、友人たちからちやほやされ、気づけば負けず嫌いで、我が儘で、そのうえ傲慢な若様になっていた。そんな春之にはひとつだけ、誰にも知られたくない秘密があった。それは覆面作家、小櫃由布であるということ……。憧れの挿画家・松前千種にいつかは絵をつけていもらいたいと思っていた春之だが、ある日、紳士倶楽部で出逢った見知らぬ男に松前千種の悪口を言ってしまう。ところが、その男こそが松前千種だった!?(b's-garden 大洋図書より)


【感想(ネタバレあり)】

家族からも愛情たっぷりで苦労知らず。ゆえに超我侭。しかも負けず嫌いで自分自身への自信はたっぷり・・・。
実はこんなお坊ちゃん設定が結構好きっ(笑)
木下先生の「由利先生は今日も上機嫌」の六車くんも登場すると知り、発売当初から読んでみたかった作品でした^^
やっぱり大当たり!
とっても面白かったです^^

とにかく生意気。我侭。高飛車。周りは自分を持ち上げてくれる事になんの悪気もない春之。
まぁそういう環境に育ったら仕方がないかなー(笑)
基本、ぼんぼん(=お坊ちゃま)は好きなので・笑
でもって、神は二物を与えず・・・は春之には無く、なんでも器用にこなすので、軽く応募した小説作品が受賞し、家柄的におおぴらになるのはマズいという事で、覆面作家として自由気ままに執筆しているって感じ。
羨ましいぞ!春之!!

でもそんな完璧(?)な彼にも唯一、憧れの人がいて、それが挿絵画家の松前先生。

ある日、こっそり胸の奥でライバル視している作家の倉橋の話題が気に入らず、倉橋の悪口の流れで、本当は憧れの人でありながらもその作品の挿絵をしていた松前の悪口もつい口走ってしまう。
その愚痴の相手がまさかの“本人”だとは気付かずに。。。!!!

そこからバトル(?)が始まるんですよ(笑)

松前も覆面作家の小櫃由布(=春之のペンネーム)の作風を気に入っていて、やっとの思いで念願だった自分の作品に松前が絵を描いてくれる!!・・・までは良かったのだけれどね。
いざ会ってみたら、あの時、盛大に松前の悪口を言った相手だった!!!って話(笑)
で、松前も、小櫃由布が自分の絵を貶した憎たらしい若様だったと分かり、この話は一旦お流れになってしまいます。

ま、春之の身から出た錆とでもいいましょうか・・・(笑)

でも春之はそういう事が起こってしまった後でも、どーしてもどーしても松前先生に、自分の作品に絵をつけてもらいたいです。
だってあの悪口は本当はまったく心でも思っていない事で、むしろその思いは真逆で、松前の絵に対しては、まるで初恋の相手を思うほどの焦れようなんだもの(笑)

なので、松前に原稿を引き受けてもらう為、機嫌を直してもらおうとあの手この手の策を練るんですがそれがすべてが裏目に出て、ますます松前を激怒させてしまう結果に(笑)

だって根っからのお坊ちゃまなんですもん。
春之にとってはこれ以上ない必死で精一杯の譲歩なのだけれど、やっぱり上から目線なんだよね(笑)
まず“謝る(頭を下げる)”事を学んでいない(=知らない)んだもの。
困ったもんだ^^;
春之にとって、これまでの人生、思い通りにならなかった事なんできっと一度も無かったはずだから、ここまで頑なに拒まれてしまうと、もうどうしていい分からず、さすがにちょっとしょげ気味モード。
でもそんな春之がちょっと可愛いかったりして(笑)

それでも“押せ”“押せ”で頑張る春之のあまりにものひつこさに、ちょっとからかい半分で脅した事が、松前にとって後味の悪いものになってしまったせいもあってか、このあたりから少しずつ2人の関係が変化していきます。

2人で電車に乗り(春之は人生初の電車!)、田舎道を歩き、松前と子供達とのやりとりを見ながら少しずつ素直になっていく春之。
いつも尖り合っていた2人の空気が温かくて、微笑ましくて・・・。とても好きな場面です^^
またこの時の事がキッカケに、春之自身が松前の絵だけでなく、松前自身に惹かれていると自覚するのです。

普段は突っ張っている春之ですが、実はこの手の事は超奥手!
初心すぎる反応が可愛すぎるー♪

で、せっかく良い雰囲気になった2人だったのに、春之の思いの自覚から意識して遠ざかってしまったり、ハッピーエンドにはならないけれど、でも気付けば、松前に一所懸命になっているうちに、頭を下げる事を知らなかった春之が少しずつ“世間”や“人の気持ち”に気付いていく心の過程や人を労う優しさも芽生え始め、そういう(精神的)成長がとても良いんです^^

欲を言うならハッピーエンドになってからの2人の様子をもう少し読んでいたかったな^^
松前先生と春之のブラコン兄との春之争奪戦(?)、絶対にあるよね(爆)
実はブラコン・兄もお気に入りでした(*^^*)

あ、楽しみにしていた“六車くん”もちゃんと登場してきたよ^^
六車くんとの会話のおかげで春之の誤解も解けるので、なかなかキーマンとしての登場です。
六車くん!グッジョブ!!
松前先生と美貌の作家 (SHYノベルス)



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コメント 3

まるこ

》無料レポートマンさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2011-02-20 02:02) 

まるこ

》dendenmushiさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2011-02-20 02:03) 

まるこ

》瀬木あおいさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2011-02-20 02:03) 

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