So-net無料ブログ作成

BL小説「リセット 上下巻」 (谷崎 泉) [感想・小説(BL)]

リセット<上>(二見書房 シャレード文庫)  リセット<下>(二見書房 シャレード文庫)
リセット<上>(二見書房 シャレード文庫)
リセット<下>(二見書房 シャレード文庫)
(作:谷崎 泉/画:奈良 千春)

【あらすじ・上】
君を…そういう意味で好きだと思ったことはないよ
橘田の心を埋めようとした親友の高平と、義弟の倉橋。とある事件によって再会した三人が行き着く先とは――。
一九八九年、とあるマンションの一室で起きた放火殺人。当時十三歳だった橘田と高平は事件に巻き込まれて以来、互いしか知りえぬ思いを共有する。しかし橘田の心の空隙は次第に二人の関係を歪ませ始めていた――。大学進学後、高平との関係を断ち切り、一人事件の悪夢にうなされ続ける橘田の前に現れたのは、義弟の倉橋だった。倉橋もまた橘田の苦しみを知り、心を砕くようになるのだが…。時を経て起きた新たな事件が、それぞれの道を歩んでいたはずの三人の男たちを呼び寄せる。そこに待つのは悲劇か、過去との決別か。(二見書房・シャレード文庫より)

【あらすじ・下】
十五年目の、真実。
上十条の事件を機に再会した橘田と倉橋。
高平をはじめとする捜査員たちがが手詰まり感を覚え始めた頃、三人を揺るがす新たな事実が…。……俺は弱い。それを認めて、強くあろうと努力できたのは、君のお陰だ。
上十条一家殺害事件の管理官を任された橘田は、かつて関係を持ったが二度と会わないと誓った義弟の倉橋と再会する。大人になり経験値の増した倉橋の優しさは、仕事に邁進し人のぬくもりさえ忘れていた橘田の心に、六年間ずっと認められなかった感情を呼び起こす。一方、高平に消えない傷を負わせた放火殺人事件は時効を迎え、時の流れがすべてを風化させていくかに思えたが…。私欲にまみれた犯罪、繰り返される悲劇、それでもやってくる明日を生きるため――過去から始まる再生の物語、解決編。(二見書房・シャレード文庫より)


--------------------------------------------------------
[ひらめき]作品お気に入り度 ★★★★☆
[ひらめき]挿絵お気に入り度 ★★★☆☆

[猫]総評 上下巻一気読み!
事件の結末、関係の結末、すべてが予想外で面白かった!!
--------------------------------------------------------

[かわいい]【感想】[かわいい]

積み本を消化しなければっ!と思い、棚から取り出したこの物語。
上巻を読んだ後、この本に関しては積み本にしてて良かったと思いました。
なぜなら、発売リアルタイムに読んでいたら、きっと下巻発売まで待ちきれずウズウズしてたと思うから。
すぐに下巻が読める状態で良かった・・・と思えたほど面白かったです。

上巻では、事件であったり人間関係であったり、いろいろな事が未解決のままどんどん時間が進んでいくのですが、読んでてワケが分からなくなったり、戸惑ったりする事なく、とにかく猛スピードで流れる物語の展開に引き込まれてゆきました。

BL的えっち描写はあるものの、決して“甘い”ものでなく、ゆえにBL視点から見ても、誰と誰がどうなって、誰と誰がくっつくのかも全く見えてきませんでした。

直ぐに下巻を読み始め、これまでに拡がった物語の風呂敷がどんどん畳まれてゆくわけですが、その展開に驚かされてばかり。
谷崎さんってこういう感じの物語を書かれるのってとても上手いなーと改めて思いました。

橘田と高平の運命をも巻き込んだすでに時効となった15年前の事件が最後の最後の最後にあんな形で明らかになるとは!!
この長い、長い文字がぎっしり詰まった物語は全てのこの瞬間のためだったのかーって思っちゃいました。

すでに時効をむかえてしまっっているので、“真実”だけを明らかにさせたという、何とも複雑な終わり方なのだけれど、でもそれが逆に余韻を残すというか、考えさせられるというか。
とにかく着地点が最後まで見えてこず、最後まで物語から抜け切れなかった描かれ方にはあっぱれ!

あとBL視点で見た場合もワタシには意外だった。
橘田と高平と倉橋・・・。
この3人がどういう風に関わってどういう風に落ち着くのか・・・。
ずっと気になっていたけれど。
そうか。橘田と倉橋ねぇ。。。
なんだかんだ言いつつも最後は倉橋が身を引くか高平が頑張るかで、橘田と高平がくっつくとばかり思っていただけにこちらもビックリな展開でした。
でも橘田と高平ってもうそういう感情をも超える部分で繋がってるって感じだったものね。

物語の展開からして、決してBL的甘さは薄いものであったけれど、でもプラトニックとかストイックな微妙なラインが好きなのでワタシは十分に“萌え”させていただきました^^

でもホントのところ、橘田と倉橋が付き合ってるって分かった高平ってどうなんだろうね。
意外に胸の奥の奥ではガーンとしちゃったりして(笑)

最後まで読み終えたら、上巻でのプロローグの会話が誰と誰のものであるかが分かるかな。
もう少し時間が経ったらまた読み返したいって思う物語です。
面白かった!!


nice!(9)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 9

コメント 9

ピンキィモモ

こんにちは。

私は、谷崎さんがこういう話を書いたことが、予想外でした。
by ピンキィモモ (2012-10-08 10:47) 

まるこ

》ハマコウさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-08 21:43) 

まるこ

》ピンキィモモさん
nice!とコメントをありがとうございます。

こんばんは。
確か谷崎さんで、なんか過去にこんな感じの
ハードボイド的なBLを読んだ記憶があって・・・。
それも凄く読み応えあって、
面白かった記憶が・・・。
(でも勘違いだったらすみません^^;)
by まるこ (2012-10-08 21:45) 

まるこ

》comomonさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-08 21:46) 

まるこ

》tooshibaさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-08 21:46) 

まるこ

》あいか5drrさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-08 21:47) 

まるこ

》sasuganoさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-08 21:48) 

まるこ

》siroyagi2さん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-09 21:51) 

まるこ

》瀬木あおいさん
nice!をありがとうございます。
by まるこ (2012-10-10 21:35) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0