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BL小説「若葉の戀」(小林 典雅) [感想・小説(BL)]


若葉の戀 (ディアプラス文庫)

若葉の戀 (ディアプラス文庫)

  • 作者: 小林 典雅 画:カズアキ
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 文庫

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憧れの難関全寮制高校に合格した捷。だが入寮初日、 にこやかに挨拶した捷に向かって「女子寮かよ」と悪態をついた同室者がいた。領家草介―政治家を父に持ち、頭脳明晰・眉目秀麗ながら誰とも馴れ合わない一匹狼。無視して楽しく学園生活を送ろうとする捷だが、口を開けば腹の立つことばかり言う領家が憎らしすぎて逆に気になってしまい…?領家視点の続篇も収録。旧制高校で芽生える青春初恋ものがたり。
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久しぶりに典雅さんの本読んだー♪
面白かったよ。
カバーイラストの雰囲気も気に入っててどんな感じかなーってワクワクしながら読み始めました。

前半、捷視点。
後半、草介視点。

昭和初期の全寮制高校の男子寮。
まだまだ恋愛に関してストイック時代というか、いいですよね、何か^^
捷は天然の鈍感だから、先輩からお気に入りと目をつけられていても全然分かってない。
そんなことより、自分にとても冷たく当たる同室の草介の事が気になって仕方がない。
好意という意識でなく、イライラとした意識。
でも草介の事を知っていくにつれ、そのイライラした意識が好意に変わっていく様子がとても良かったです。
めでたし、めでたし…と締めくくった前半。

草介視点の後半(同時収録)から、典雅節炸裂で面白かったなー^^
てか、寡黙でストイックな草介がまさかこんな思いに一人で悶々していたなんてーー(笑)
草介、可愛すぎるっ!!
草介視点を読んでから、捷視点を読んだら、物語の楽しみ方が増えそうです(笑)

個人的には捷を気に入っていた先輩が気に入ってました(笑)
彼のスピンオフ、無いかなー。
読みたいなー。

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BL小説「それは運命の恋だから」(月村 奎) [感想・小説(BL)]


それは運命の恋だから (ディアプラス文庫)

それは運命の恋だから (ディアプラス文庫)

  • 作者: 月村 奎 画:橋本 あおい
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 文庫

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社内ではクールを気取る拓海は、本当は恋愛小説みたいにドラマチックな恋に憧れている。しかし待っているだけでは素敵な出逢いもないまま年を重ねていくのみだと気付き、ゲイの恋活パーティーに参加。カップリングが成立した細谷と付き合うようになる。デートを重ねるほどに優しく紳士的な恋人に、幸せいっぱいの拓海だったが、実は細谷はゲイではなかったと知ってしまい…?大人のロマンチック・ロマンス。
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少し前に読了していた月村さんの新刊。
勇気を出してゲイの恋活パーティーに参加した拓海がめでたくカップルになったのは細谷という青年。
でも彼はホントはゲイじゃなく従弟のつきあいで参加していただけ。
でも拓海があまりにも純粋に感激しているので、真実を言い出せないまま2人のお付き合いが始まって・・・という物語。

もうちょっと細谷が小狡いタイプだったら、きっとムカムカしながら読んでただろうけれど、なんだ、最初から拓海に一目ぼれだったんじゃん!って感じるトコたくさんあって、逆に何度もキュンキュンしながら読みました。
途中、細谷が恋活パーティーに参加した本当の理由を知った拓海がかわいそうでね。
いつかは知ってしまうのだろうけれど、ハッピーな気持ちが最高潮の時だったから余計に。
でも雨降って地固まる・・・で、お互いにより一層絆が深まって結果的には良かったのだけれど。

主人公が少しネガティブっていうのも月村作品らしく、でもそれが何だかちょっと可愛くて、全体的にとても優しくて素敵な物語でした^^
やっぱり月村さんの書くBLって好きだなー^^

同時収録は細谷が恋活パーティーに参加するハメになった従弟くん、慎吾と細谷の同僚、北村の物語。
慎吾にはハッピーになって欲しかったのでこちらも大満足な物語でした^^

付属のSSペーパーは拓海と細谷にカムアウトしようとする慎吾と北村のお話。
2カップルとも可愛くて。
ペーパー付の本屋で買って良かった♪

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BL小説「朱い熱 私立櫻ケ丘学園寮」(橘 紅緒) [感想・小説(BL)]

昨日から引き続き、こちらも下書きのまま保存していた記事です。
せっかくなので当時の感想のままアップします・笑

朱い熱 私立櫻ケ丘学園寮 (SHYノベルス165)

朱い熱 私立櫻ケ丘学園寮 (SHYノベルス165)

  • 作者: 橘 紅緒 画:北畠 あけ乃
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: 新書

***************
【あらすじ】
彼はまだ恋という感情を知らないから・・・・美しく整った容貌とは裏腹に、他人を傷つけることを厭わない松嶋理利は、それゆえに『櫻丘寮の悪魔』と呼ばれている。そんな彼を、愛情をこめて『リリ』と呼ぶ生徒がひとりだけいた。松嶋の従兄であり、櫻丘寮の寮長も務める斎木志鶴だ。誰も信じることのない松嶋にとって志鶴だけは信じることのできる存在であり、志鶴がいるからこそ、松嶋は生きていることができたのだ。そのはずだった・・・・志鶴のある言葉を聞くまでは・・・・
***************

「私立櫻丘学園寮シリーズ」最終章。
シリーズ1作,2作の感覚で読むと、イタイ目に遭います。
前作2作を読んで、松嶋がどういう人物かときちんと理解してから読む事をおすすめします(笑)
物語の展開の時間の流れ(現実⇔過去)がいまいち分かりづらいのと、あと松嶋を思う志鶴の感情の動きがいまいち分かりづらいので、ワタシは一読だけではなかなか物語に入り込めず、二度読みしてようやく掴みはじめました。
でも読み終えたら、このシリーズ3巻とも全部何か、どこか、不明を感じながらも読み流していた部分が全てリンクされた事に気づきました。
例えば、シリーズ1作目で松嶋がなぜあそこまで烏丸にとてもキツく当たっていたのか・・・とかも。

全体的に重々しさを感じる物語でした。
かと言って、ドロドロした嫌悪感ある重々しさじゃなく、狂気というほど痛々しくはなく・・・。
なにか暗い所でずっと孤独(ひとり)で、もがき続けている苦しみや悲しみや寂しさが伝わってきて、松嶋の、あそこまで棘々しく周りを傷つけていく“守り”が読みながらとても辛い・・・そういう重々しさでした。

物語のギリギリまで、何が変わるわけでもなく、ドンヨリした空気のまま流れていくので、松嶋の精神がどうなるのか・・・とても不安さを感じながら読んでいましたが、最後の最後の最後で、やっと“救われて”、本当にホッとしました(^-^;
考えてみると複雑な感情で覆われてしまっていたけれど、その思いの奥の奥では、松嶋は志鶴に一途だったしね。

でもそんな重々しい展開の中でも、姫城や三尾の登場は物語の空気を和ませてくれました(*^-^)
シリーズ1作目の話でもある烏丸と澤村との事件(?)がこの3作目でも触れてあったし、やっぱりこの「私立櫻丘学園寮シリーズ」は3冊あってこそ語ることの出来る物語だと思いました(*^-^)

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・・・って、シリーズ2作目は感想アップしてると思っていたけれど、してない。
しかも下書き保存もしてない。
読んでるのに。
このシリーズ、好きだった―。
このシリーズで橘さん、お気に入り作家さんになったのだけれど、今、書かれてないですよね^^;
なんだか寂しい。


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BL小説「三百年の恋の果て」(海野 幸) [感想・小説(BL)]

こちらも下書きのまま保存していた記事です。
せっかくなので当時の感想のままアップします・笑

三百年の恋の果て (二見シャレード文庫)

三百年の恋の果て (二見シャレード文庫)

  • 作者: 海野 幸 画:三池 ろむこ
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: 文庫

******************
【あらすじ】
白狐の像に封じ込められていた妖しの封印を解いてしまった彫物師の秀誠。紺と名乗るその妖しは、秀誠を三百年前に愛した男の生まれ変わりだと言い、いじらしいほどに一途な想いを寄せてくる。「しまった、──……可愛い」これまで男を抱きたいと思ったことのない秀誠だったが、紺のひたむきさに、知らず心を惹かれはじめる。しかし、紺から好意を寄せられるほどに、彼の過去の男に嫉妬を覚えるようになり──。書き下ろしは、人と妖しというリスクを背負う恋人たちの『水鏡』&『光の先』。
******************

この本の紹介を見てからずっと読みたいと思っていたので、買った友達から即レンタル(笑)
“読みたかった”という思いを裏切らなかった可愛らしい物語でした^^
この挿絵の三池こむろさんの絵もぽわんとしていて好きなんですよねー。この物語にはすごく合ってるように思います^^

で。物語はと言うと。
ある事情により白狐の像に封印され、300年もの間“秀誠”を待ち続けたの妖しの紺。
現代、同じ“秀誠”という名前の彫刻師にその封印が解かれ、紺は“秀誠”の生まれ変わりだと言い、一途に健気に懐いてきます。
秀誠は自分の育った環境も影響して“生まれ変わりなんて絶対信じない”と言い張る反面、そんな紺に対して、“今の自分自身が”どんどん引き寄せられてしまうのを感じています。
でも秀誠のその気持ち、すんごく分かるくらい、紺の一途さが本当に可愛い。
秀誠の友人であり、神主である祥真が、紺に対して、厳しい警戒をするのが読んでいて逆にカチンとくるくらい(笑)
祥真の言いつけで数珠を持たされている秀誠に近づけない紺がくすん、くすん泣いている姿なんて「おーヨシヨシ」ものです。ホント・・・^^

・・・ですが。
祥真の“忠告”もまんざらオーバーではなく、紺は秀誠を襲います。
「・・・秀誠さんでなければ、こんなに憎いはずはない・・・」
紺のこの言葉を読んだ瞬間、ちょっとゾッとしちゃいましたよー^^;

でもそれにもちゃんと理由があって・・・。
愛憎という言葉があるように、紺の300年前の秀誠に対する思いは決して優しいものだけじゃありませんでした。大好きすぎた人に裏切られたと思ったその心は憎しみというものに変える・・・。

こういう事情は300年前であっても現代(いま)であっても、“何かのせいにして自分は守られる”という人の卑怯さは変わっていないなと思いつつ・・・紺はその「卑怯さ」の犠牲になり、紺の封印はその犠牲から精一杯守ろうとした300年前の秀誠の心だと、現代の秀誠の言葉で、やっと憎しみの心から解放される紺。なんだかホッとしました。
300年と一言でいうには気が遠くなるほどの時間を紺は孤独と戦いながら、そしてそれに負けないために、愛を憎に変えてでも、いつか秀誠が迎えにきてくれる日がくると信じて、紺は自分と戦っていたんだよね。
秀誠は生まれ変わってでも、その約束を果たした・・・。
・・・ん?
そー言えば、最後まで認めてなかったよねー。秀誠。

でもいい。
大切なのは「今」であって、きっと300年前よりずっと、今の秀誠は紺を愛していると思うし^^お幸せに・・・♪

同時収録「水鏡」は秀誠と紺の、東京で一緒に住んでいるその後のお話。
「光の先」は秀誠の友人である金髪碧眼の神主・祥真と美しい鷹の化身・緋耀のお話。
こちらもさらにファンタジーで、とても良かったです^^

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この後、ドラマCDも聴いた記憶があります。
秀誠はコニタン(小西克幸)さん、紺は神谷(浩史)さん。
この頃って、BLドラマCDも豊富だったし、キャストも豪華だったんだよねー。
もちろん、今もキャストは豪華だけれど。

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BL小説「子供の領分 REMIX - be under -」(吉原 理恵子) [感想・小説(BL)]

下書きのまま保存していた記事のアップです。
懐かしーな。
下書読み直してみて、やっぱり(このシリーズ)好きって思っちゃった。

子供の領分REMIX ─be under─

子供の領分REMIX ─be under─

  • 作者: 吉原 理恵子 画:如月弘鷹
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 単行本


【あらすじ】
『ガキ領』シリーズ開始10周年!シリーズ初の単行本登場!超個性的な面々に囲まれながらも、マイペースで無敵の『オレ様』ぶりを貫く茅野家次男・茅野広海。いつか、こんな日がくるのを待っていた。ついに広海と陽一の関係に進展が-!?

現在発刊中の「子供の領分」シリーズの最新刊(・・・と言っても2006年発行分)、10周年記念本という事で単行本です。

で、お話は、

○真夏の衝動
○21歳の激情
○情動の呪文

と、3つの短編からなっていて、本編(?)ではBLジャンルでありながら、まったくそーいうシーンが出てこない(ワタシとしてはそれはそれで良い◎)分、この3作ではしっかりそのシーンが出てきます。
ただし全て“夢オチ”という事で・・・(笑)
でもワタシ的には“ガキ領”は、今のままのこの路線でいって欲しい。
あくまでも“読み手妄想”というか、兄弟、友情・・・の溺愛プラトニック関係がかえってワクワク感そそる気がして( ´艸`)プププ
そのラインでの焼きもちとか執着って、なんだかとても可愛い(≧m≦)

○真夏の衝動
武藤と麻生メイン。堤大悟も登場。・・・そして台風の目のように現れている加賀龍司がかなり引っかきまわしてます(笑)
でもそのせいか(?)、麻生の潜在意識(?)が夢へと・・・!?
武藤X麻生ってあまり考えつかなかったけれど、本編じゃさりげなく武藤の側にいる存在なので、ここらでしっかり自己アピールしておかなきゃね(笑)
このままじゃ本編でも加賀さんに幅きかされそうだし(笑)

○21歳の激情
広海と小林編。
21歳になっている小林くん視点で物語りは進んでいきます・・・が、これもしっかり最後にオチあり(笑)
これは、ドラマCD「最凶ヒールズ」の3枚目に収録されているものと同じでした。
先にドラマCDを聴いているので、本を読むときには関智一さん(広海)と三木眞一郎さん(小林)の声が出てきて読んでました(笑)
この2人はカップリング投票第二位の2人なので、こういうの、アリかな(笑)
ある意味、小林くんの願望(?)ってトコで(*≧m≦*)
・・・でも小林くんが高飛びできなくなっている・・・・っていうのは「夢」で良かった。
なんとなく、そういうの、イヤだもん・・・(^-^;

○情動の呪文
カップリング投票、堂々の第一位の、陽一X広海編。
・・・と言っても、絡みはホント、最後の方だけで、ほぼ蓮見御三家+広海の学校生活の様子とここでも加賀がドーンと登場してきます(笑)(彼はどーしても広海と絡みたいみたいだ・笑)
少し大地も出てきます。・・・うーん・・・。少ない(><)
陽一にも大地にも好評だった広海が作る“シャキシャキ蓮根ハンバーグ”は美味しそうだったな(o^-^o)

陽一X広海への流れはワタシ的には少々無理ある展開だったけれど、こちらもある意味、陽一兄の潜在意識願望が叶ったという事で・・・(*≧m≦*)
でも結局これも最後は陽一の夢オチです(笑)

でもどういう形でも、やっぱり広海は愛されてるなー・・・と感じました( ^ω^ )

大地にもいい思いさせてあげてほしかった(笑)
でも大地って結局、いざとなったら、何も出来ない、言えないタイプだよね(笑)
そこがまた可愛いのだけれど。
今の流れで行けば、気がつけば、広海じゃなく、日高がちゃっかり大地の横に居てそうだしね(笑)

早く続き、読みたいよ。
1作目の「真夏の衝動」から話題のメインになっていた“お食事会”が3作目でも盛り上がっている限り、絶対、続き、書いてくれなきゃっ!!
・・・でも最新刊発行からすでに3年経とうとしている・・・。

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いや、すでに12年・・・(現在^^;)

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BL小説「イノセンス -幼馴染み-」(砂原 糖子) [感想・小説(BL)]

久々に下書き保留してた記事をアップします・笑
新装版も発売されていますが、この記事は初版を読んだものです。
内容はどちらも同じ・・・はず。

イノセンス ―幼馴染み― (アイスノベルズ)

イノセンス ―幼馴染み― (アイスノベルズ)

  • 作者: 砂原 糖子 画:樹 要
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2005/02/12
  • メディア: 新書

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「好きな人は誰か」と友だちに聞かれた睦は、「クルちゃん」と答えた。来栖貴文、睦の同い年の幼馴染みだ。「来栖は男。そーゆー好きじゃなくて…」と言われても、睦には「そーゆう」がどういう「好き」なのかわからない。睦が「好き」な、たくさんの人や物の中でクルちゃんが一番好きだから。そんな時、来栖が女の子とキスしているところを見てしまった睦は、自分もキスをお願いするが…。
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【主な登場人物】
乃々乃山睦・・・少し物事を理解するのが遅いところがあるが、純粋無垢な男の子。
来栖貴文・・・睦を思いながらもエリートコースの道を歩こうとする睦の幼馴染み。

お気に入りの砂原糖子さんの作品の中で、この作品は“(感想を言うには)難しい物語”・・・といろいろレビューで見て、あえて読みたくなった本でした。

確かに・・・。
物語が展開していく中で、普通BLを読んでて、ここでズキっと来る事がない部分でグっと来たりしました。
生活に支障がない程度の、物事を理解するのが人より遅い、理解出来ない・・・そんな男の子が主人公。
それゆえ人にバカにされたり、利用されたりもします。

でも読みながら思いました。
睦が理解の遅い子だから、“ソレ”が分からないのでなく、睦の心に「人をバカにする」や「人を利用する」という心を持っていないから分からないんじゃないか・・・と。
純粋なまま成長している睦は、殆どの人間が大人になっていくにつれ、いつの間にか身に付けてしまう人間関係の損得勘定なんて心はありません。
とにかく大好きな“クルちゃん(来栖)”に一所懸命で、一途で、好きなモノ(人)を「好き」と言える、睦のその“ありのまま”の気持ちに、読みながら眩しくさえ感じました。

そんな睦のまっすぐな気持ちとは違い、来栖は自分の出生事情を知った事もあり、どんどん「大人」の道に進んでいきます。
睦への思いは、睦が自分を思うより早く自覚していて、でもその苦しさからも「大人」の道を歩むことで、“逃げ”ようとします。
時には冷たく睦を突き離しても。
その後、8年の歳月が流れ、2人は再会するのですが。

来栖が東京へ向かうシーンも切なかったけれど、(“なんでも願いを叶える券”は泣けた!)、でも睦が“変わってしまわなきゃ(クルちゃんと)同じになれない・・・”と、大切にしてきたモノを割ったり壊したりするシーンはもっと泣けた。
この物語の中で一番辛かった場面かも。
でも、来栖は迎えに来た。(よくやった!来栖!!)

来栖は頭が良いから、常に頭で考え、理性で動いている。
だから来栖は、自分自身を受け入れる為、「8年」という歳月がやっぱり必要だったんだろうと思います。
8年経った今でも、睦を受け入れた後でも、来栖は最後まで迷っていたしね。

・・・一度「大人」になってしまうと、取り戻したくても取り戻せない“心”がある・・・。
きっと自分にもあると思う。
だから、一番最後の来栖の言葉が心に染みました。

「睦が無垢だから好きなのではない。睦がまっすくがどうかなんて、大した理由じゃない。
大事なのは、睦といると自分がそう変われるということだ。
純粋にも高潔にも、優しい自分にもなれる。失ったはずの自分、子供のような自分にだってなれる。」

こんな風に自分を変えてくれる、ここまで思える相手と出会える人生っていいなーと思いました。素直に。
逆に、自分の愛してる人から、こんな風に必要とされ、大切にされるって幸せだなーとも思いました。

来栖のこの言葉に、この物語の中で起こった悲しい出来事、切ない出来事全てが報われ、ワタシも一緒に温かいハッピーエンドを共に迎える事ができました。

長い長い歳月をかけて、結ばれるべくして結ばれた2人という感じで、ワタシは大好きな物語です。

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BL小説「【デジタル版】もういいかい、まだだよ」(栗城 偲) [感想・小説(BL)]


もういいかい、まだだよ (CROSS NOVELS)

もういいかい、まだだよ (CROSS NOVELS)

  • 作者: 栗城 偲 画:小椋 ムク
  • 出版社/メーカー: 笠倉出版社
  • 発売日: 2017/08/10
  • メディア: 単行本

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華のお江戸を騒がす妖怪・ろくろ首の春宵には人間の親友・弥一郎がいた。快活な彼とふざけて遊んで過ごす日々。けれど楽しい時間は春宵の過ちであっけなく終わりを告げた―。時は流れ、今は東京と呼ばれるこの街。人にまぎれ暮らす春宵は、弥一郎と同じ顔をした大学生・樋野と出会った。彼の血縁に違いないと確信した春宵は、樋野のことが知りたくて堪らなくなってしまう。仲良くなるため偶然を装い彼のバイト先にもぐりこみ…!?
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以前読んだ「てのなるほうへ」のスピンオフと知り、デジタル版で読みました。
CROSS NOVELSのデジタル版は挿絵もあるので嬉しいね^^
ただ、際どいシーンだと咄嗟に隠せないので慌ててしまうけれど・笑

その「てのなるほうへ」では春宵に対して、もうちょっとチャラ男で軽~いイメージを持ってたのだけれど、思ってた以上に初心で純粋でめちゃくちゃ一途でした。

人間を驚かせて楽しんで(喜んで)いるあたりが子供っぽくて可愛かったよ。

ずっと心の傷だった弥一郎。
その子孫であり、そっくりな樋野と出会い、感情が抑えきれなくて何とかお近づきになろうとする春宵。
最初こそぶっきらぼうだった樋野でしたが、徐々に友人として関係が深まっていく。
ある事がキッカケで樋野はゲイ、春宵は妖怪である事を打ち明け合い、ひとつ、ふたつ、問題にぶち当たりながらも、恋人として寄り添っていく二人。

樋野が人間である限り、いつか…と思うと、切なさを感じさせられつつも、とても暖かいハッピーエンドで良かったです。

もう少し「てのなるほうへ草枕とその恋人との話も絡んでくるのかなって思っていたけれど、それは無かった。
草枕の登場はあったけれど、恋バナとしての時系列は春宵の方が早いのかな。
ムクさんのイラストもいいね^^
口絵イラストでは私のささやかな思いが通じたのか、2カップル4人のイラストが描かれていて素敵でした^^

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BL小説「初恋アミューズメント」(月村 奎) [感想・小説(BL)]


初恋アミューズメント (SHYノベルス)

初恋アミューズメント (SHYノベルス)

  • 作者: 月村 奎 画:秋平 しろ
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: 新書

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いまいち売れないミステリ作家・木村正信は、ある日、編集部で憧れの超売れっ子漫画家の鈴木一太郎と知り合う。売れっ子なうえにイケメンだなんていけ好かないヤツ!卑屈かつ被害妄想気味な木村は鈴木に反感を持つのだけれど、自分とは正反対で、天才気質で自由な鈴木にどんどん惹かれ始める。そんなとき、鈴木がフィーリングが合えば犬でも馬でもイケると豪語していることを知る。それなのに、そんな男なのに、自分は誘われなかった…ショックを受けた木村は、鈴木を誘惑する計画を立てるのだが!?月村奎先生の原作で秋平しろ先生のマンガ『初恋バカップル』も特別収録。
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少しバタバタしていたけれど、少しずつ読み進めていたBL本、今日読み終えました。
月村さんの新刊です。
(あ、今日、ディアプラス文庫からさらに新しい新刊が発売されました!)

何となく読んだ事ありそうな感じ。。。って思ったら「初恋大パニック」のスピンオフでした^^
こちらも月村さんらしくて面白かったです。

主人公・木村がネガティブなのにプライドが強くて、その思考ゆえどんどん難しい方向に突き進んでしまう・・・という展開(笑)
木村自身も言ってる、自分は面倒臭いヤツだって(笑)
そんな木村に鈴木一太郎が何かと絡んでくる。

鈴木のようなフワフワしているようで、実はとってもマイペースで自分の感性のままに生きてるタイプって好きだけれど、でも、木村視点で書かれているのもあってか、鈴木っていう人物がなかなか掴めず、全体的に、萌えにはあと一歩、自分には何か欲しいと感じた読了でもあります。

前作主役だった藤原壮介は相変わらず無愛想で無表情(笑)
でも小宮山との関係も安定していて、今作では脇カップルながらもお互い好き合ってるのがところどころに感じられて、こっちのカップルに萌えキュンしてしまってました(笑)

藤原のそんな態度を誤解した木村が、自尊心を傷つけられたと思い、木村の心の声でもあるメモ帳に書いた藤原の悪口が爆笑でした(笑)
なんて小学生レベル!!(笑)
でもそこが木村の可愛いトコだったりして。

なんだかんだ言っちゃってるけれど、月村さんの書くお話はやっぱり好き!
早目に新作、買いに行こう♪

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BL小説「【デジタル版】婚活社長にお嫁入り」(名倉 和希) [感想・小説(BL)]


婚活社長にお嫁入り (リンクスロマンス)

婚活社長にお嫁入り (リンクスロマンス)

  • 作者: 名倉 和希 画:兼守 美行
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: 新書

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何となく将来を決めかねていた、平凡で子供好きな大学生・三澤永輝は、姉がバツイチ子持ちの会社社長と政略的な見合いをさせられると知る。そんな縁談は許せないと、勇んで見合いの席に乗り込んだ永輝だったが、そこにいたのは、永輝好みの、眼鏡が似合う理知的で精悍な男性だった。三十五歳の若さで大手宝飾品会社の社長を務める佐々城博憲は、五歳になる息子・隼人のために、再婚相手を探しているという。そんな中、滅多に他人に心を開かないという隼人と仲良くなったことから、佐々城家で子守りと家事手伝いのバイトを請け負うことになった永輝。誠実で優しい博憲と、賢く素直な隼人、二人との生活の中で、今まで知らなかった、安らぎと温もりを感じる永輝だったが―?
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大好きなイクメンBL。
前々から読んでみたかった本でした。

姉のお見合い相手、その後主人公・永輝が恋におちる相手、社長の佐々城が思ってた以上にとても誠実で、純粋で、温かい人だったのが良かった。
ひとり息子・隼人に対しても、単に接し方が分からず不器用なだけで心から息子の幸せを思っているし。

そんな佐々城に最初こそ姉のお見合いをぶっ潰そうと勢いで乗り込んだ永輝が一目ぼれ。
そしてそんな永輝に、人に心を開けない、ある意味子供らしくない無感情な隼人が懐いてしまった事から、3人の同居生活が始まる。。。

イクメンBLにはありがちな設定ではあるけれど、それでも男同士のラブの中に子供が存在するっていうのって、なんだかすっごく和むのです(^^)

生真面目な佐々城が、無自覚に永輝に惹かれて始め、どんどん“変な人”になっていく様子が面白いやら可愛いやら^^
自覚したらもっと“変な人”になっていきました(笑)

ただ、永輝の父親がなー。
なんか最後まで、人としてどーなの!?っていう人格だったのがガッカリ。
そこさえ除けば、暖かい素敵な物語で、3人の仲睦まじい様子に最後まで癒されましたー^^

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BL小説「So This is Christmas アドリアン・イングリッシュシリーズ」(ジョシュ・ラニョン) [感想・小説(BL)]

読み終えましたー♪
大好きなシリーズ、アドリアン・イングリッシュシリーズ短編です。

So This is Christmas (モノクローム・ロマンス文庫)

So This is Christmas (モノクローム・ロマンス文庫)

  • 作者: ジョシュ・ラニョン 画:草間さかえ 翻訳:冬斗亜紀
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2017/12/09
  • メディア: 文庫

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ジェイクとともにクリスマスをロンドンで過ごし、経営するクローク&ダガー書店に戻ったアドリアン。義妹のナタリーと従業員のアンガスの関係に時差ぼけの頭を悩ます彼の前に現れたのは、かつてアドリアン所有の敷地内で起きた殺人事件で知り合ったケヴィン。消えた恋人を探す彼はアドリアンに救いを求める。同じ頃、ジェイクにも失踪人捜索の依頼が――!? アドリアン・イングリッシュシリーズ番外篇「So This is Christmas」ほか「雪の天使」「欠けた景色」を収録した短篇集。
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本編は完結になったのでもう読めないんだーって思って寂しく思ってたんです。
本編は山超え谷越えで、もうどうなるの、この2人って思ってたけれど、ラストは見事ハッピーエンドで大大大満足な結末ではあったのけれど、ハッピーエンドであればあるほど、やっぱり彼らのその後って知りたくなっちゃうじゃないですか~^^

そんな願いが叶った物語!
2人のその後がたっぷりと読めて、すっごく幸せでした^^
それも想像以上に絆が深くなってるのも嬉しい。
本編では解決できていなかったジェイクの家族、両親との和解。
まさかまさかのアンガスとナタリーの展開!!
本編でアドリアンと何らかの絡みがあったキャラ達も登場し、ホント、シリーズファンには堪らない物語になってる♪

短編と言っても、やっぱり事件に巻き込まれるアドリアン(笑)
どういう結末になるのか、ちょっと心配だったけれど、ホッと出来る結末で良かった。

そして物語の最後にはジェイクとアドリアンの最高のハッピーエンドが待っていました。
2人の最初の出会いから、いろいろな出来事を思うと、この結末はホントに感動もの。
心から祝福できる。
ずっとずっと幸せにーーーー!!!

ジョシュ・ラニヨンさんの物語は切なさも含めながら、じんわりとした温かさを漂わせて締め括ってくれる。
この本にはあと2編短編が収録されている。
「雪の天使」と「欠けた景色」
どちらもデジタル版で読了済みだったけれど、改めて読んで、やっぱりジョシュ・ラニヨンさんの作品は好きだなーって実感♪

私はモノクロース・ロマンス文庫のそのもののファン。
そして特にジョシュ・ラニヨンさんはお気に入り。
また新作が読みたい!

その前にヘル・オア・ハイウォーターシリーズの新刊がまだ積んだまま^^;
この春には叛獄の王子シリーズの新刊も発売されるーーー♪

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